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<農林水産省 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業(平成22年~24年度)>
ミツバチ不足に対応するための養蜂技術と花粉交配利用技術の高度化(課題番号22010)
特許第5750354号
かぶせるだけで ハチの巣内温度を快適に!
※高温期の はち頭巾(中)の使用に際して:
夜温が25℃以下にならない環境、特に夜温が下がりにくい平地で使用される場合は放熱が十分に機能しない場合があります(潜熱蓄熱材の融点・凝固点:約26℃)。
その場合、はち頭巾(中)を巣箱から外して20℃以下の場所に一晩置いてください(冷凍庫には入れないでください)。潜熱蓄熱材が凝固した はち頭巾(中)を装着することで、日中に十分吸熱できるようになります。
はち頭巾は、融点(固体が融解しはじめる温度)を約26℃に持つパラフィン系潜熱蓄熱材を利用した恒温カバーです。
はち頭巾内の潜熱蓄熱材が固体のとき、周辺温度が上昇して潜熱蓄熱材が融点付近になると、固体から“固体と液体”へと相変化します。“固体と液体”のとき、潜熱蓄熱材は熱を吸収したり放出したりしながら一定温度を保ちます。潜熱蓄熱材が融点以上になると液体に相変化します。
一方、はち頭巾内の潜熱蓄熱材が液体のときに周辺温度が低下して、潜熱蓄熱材が凝固点(液体が凝固しはじめる温度)付近になると、“固体と液体”に、また、凝固点以下になると、“固体と液体”から固体へと相変化します。
潜熱とは、物質に潜み、物質の相変化を起こす熱のことです(物質が固体から液体、液体から気体などへ状態が変化することを“相変化”といいます)。
潜熱は物質の相変化が起きるときに、吸収したり放出されたりします。この潜熱を“熱エネルギー”として蓄える技術を潜熱蓄熱とよびます。
潜熱蓄熱の大きな特徴は、出力温度が一定で、蓄熱密度(単位面積当たりの蓄熱量)が高いことです。
潜熱蓄熱材の代表例として、氷(水)、パラフィンなどがありますが、なかでもノルマルパラフィンは、化学的に安定で、相変化を繰り返しても蓄熱性能の劣化が少ない材です。
低温期:寒さ対策にはち頭巾(中)を使用する場合
低温期は日中に、はち頭巾(中)が熱を吸収し、はち頭巾(中)内部に蓄熱します。周辺温度が低下する夜間に、はち頭巾(中)が潜熱を放出することで、マルハナバチ巣箱の温度低下を抑制します。
高温期:暑さ対策にはち頭巾(中)を使用する場合
高温期は周辺温度が低下する夜間に、はち頭巾(中)が潜熱を放出し、日中に熱を吸収します。周辺温度が上昇する日中に、はち頭巾(中)が熱を吸収することで、マルハナバチ巣箱の急激な温度上昇を抑制します。
外形寸法 (展開時) |
質量 | 主な材質 | |
はち頭巾(中)
本体
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縦520mm × 横940mm × 厚さ60mm |
約3,000g | 〈生地〉ターポリン 〈潜熱蓄熱材〉ノルマルパラフィン |
はち頭巾(中) 専用遮光カバー |
縦580mm
× 横1,000mm ×
厚さ0.2mm
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約100g | エステルオックス |